今日の診察の中で、「家でブラッシングすると、怒ったり噛んでしまう」というお困りこどの相談がありました。
アドバイスの内容の一部をご紹介いたします。
◯考えられる原因
1.すでにモツレている毛に対してブラッシングするので痛い
3.ブラッシングに対して、嫌なイメージがついてしまっている
◯まずやってみる方法
1.今あるモツレは、まず専門のトリミングでとってもらいます。家でのポイントは、モツレてからブラッシングするのではなく、モツレていない状態でブラッシングをしましょう。ブラッシングを続けることで、モツレの少ない状態をキープすることができます。
2.モツレを取ろうとして、スリッカーブラシを水平に当てるとモツレが取れずに痛いだけです。モツレの毛を少しずつ取るように、手首を返してクリン♪と当てることがポイントです。
参考動画は、Facebookまたはインスタグラムで見ることができます。
3.嫌なイメージがついてしまうと、スリッカーを飼い主さんが持つと、怖がる、吠える、咬みに来るなどの行動が見られます。この場合には、①気をそらすための工夫、②ブラッシングに慣れるを組み合わせていきます。
①ご飯・おやつが大好きな子は、ご飯をあげるときにスリッカーを近くに置いておきます(スリッカーがあってもいいこと=ごはん・おやつのイメージ)。
②スリッカーに良いイメージができたら、スリッカーのチクチクの反対側を毛に当ててみます。この時も、ご飯やおやつを与えて気をそらしながらチャレンジ」してみます。これが大丈夫ならチクチクの方を試してみます。スリッカーを当てる場所も、ワンちゃんによって大丈夫なとことと苦手なところがありますので、顔色を見つつ(カーミングシグナルをチェック)行います。
これらの方法を行っても、解決できない場合には他の原因が考えられる場合や他の方法を使う必要があります。その場合には、当院へご相談ください。
*始めの段階として、「抱っこが苦手、触られるのが苦手」の場合には、ご自身で解決することは難しい状態だと思います。カウンセリン(KIKOCA)を受けていただき、その他の困った行動も合わせて解決の方法を考えていきましょう。
*カーミングシグナルは、ワンちゃんの言葉・気持ちを表す大事なサインです。本などで紹介されていますが、ほんの一瞬のサインのこともありますので、飼い主んさんもその目を養うトレーニングが必要です。カウンセリング(KIKOCA)では、自宅または病院で撮影したその子の動画でカーミングシグナルを解説することができます。ご相談ください。